よしこレモン

Month

June 2009

“彼らがなぜ自傷行為について記し、またその写真を載せるかのヒントがあるんじゃないかな。彼らの自傷行為は、自分の中の問題じゃなくて、他者との関係の中の出来事なのだ。
 重症うつ病や分裂病など、自殺が起こりやすい精神科の病気はいくつもあるけれど、彼らの自殺や自傷は、だいたい自分の中にある理由によるものである。しかし、境界例の自傷や自殺はそれとは違い、彼らのコミュニケーションの一つの形であり、メッセージなのだ。だとすれば、彼らがウェブ日記にリストカットの話を書き、リストカット写真を公開するのも、何らかのメッセージであると考えられる。
 境界例の人ってのは、「私のことを本当によく知れば、誰も私を愛したり、私と親しくなりたいとは思わないだろう」という信念を持っている。だから、ナマの自分をさらすのは、彼らにとっては非常に難しいことなのだけれど、ウェブでは事情が違ってくる。「コムニタス」という用語と、インターネットが一種の「コムニタス」と考えられることについては、前の項で書きましたね。インターネットというのは、肩書きも素性も知られることがなく、安心してナマの自分をさらすことができる空間なのである。彼らにとってインターネットとは、現実世界で常に感じている「見捨てられる不安」に怯えなくてもいい空間なのかもしれない。
 ホームページや掲示板では、参加者はもともときわめてゆるいつながりしかなく、誰もが名前のない他者にすぎない。だからこそ、そこでは「本当の自分」をさらけ出しても、見捨てられる心配はない(一対一のメールだと、いきなりさらけ出したら返事が来なくなる心配があるが)。だから、彼らは日記や写真で「本当の自分」を公開するのだろう(もちろん、それが本当に「本当の自分」なのかどうか、そもそも「本当の自分」なんてものがあるのかどうかはまた別の問題である)。
 しかし、境界例的心性の特質として、彼らは自分が見捨てられないことを確かめずにはいられない。
 彼らのページを見ていると、リストカット写真のある手前のページに「血が嫌いな方、自傷に偏見のある方は見ないで下さい」などと書いてあることがある。そんなに他者に配慮することができるのならそもそも公開しなきゃいいのに、と思うのだが、彼らは自分が見捨てられないことを、とことんまで確かめずにはいられないのだろう。こんなに「悪い自分」をインターネットが受け止めてくれることを確かめるために、次々と過激なリストカットの写真をアップする。彼らは自傷行為で母や恋人を試すように、リストカット写真を公開することによって、インターネットという共同体自体を試しているのかもしれない。
 だとすると、彼らのメッセージとは、当然「自分を見捨てないでほしい」「自分をかまってほしい」というものだろう。
 前の項では、ネットが治療的な効果をもたらしている可能性について書いたし、自分をさらけ出しても見捨てられない、という体験をすることは確かに彼らにとって有用だとは思う。でも、ネットは見捨てないかわりに、かまったり抱きしめたりもしてくれない。
 彼らはネットで「自分が受け入れられた」という感覚を持てているのだろうか。その答えは人によってまちまちだろうが、リストカット写真を公開しているような人の場合、逆にネットの存在が彼らの行為に拍車をかけている可能性も、決して否定できないと思うのである。”
—境界例とインターネット
Jun 30, 20091 note
“自殺企図、自傷行為が一見些細なことをきっかけに生じるのが境界例の特徴である。たとえば、外出先から家に電話をしたところ母親が不在であったとか、愛玩動物が死んだとか……こういう出来事が彼らにとっては自己と不可分の共生的対象の喪失を意味する。彼らの行動化には、自分を見捨て共生的関係から離れていこうとする対象を処罰しようとする欲求が含まれる。……この意味で、彼らの自殺企図や自傷行為は自己のなかの出来事のように見えて、実は対象との関係のなかの出来事である(強調引用者)” —境界例とインターネット
Jun 30, 20094 notes
“1.私はずっとひとりぼっちだろう。誰も私のためにはいっしょにいてくれない。
2.私のことを本当によく知れば、誰も私を愛したり、私と親しくなりたいとは思わないだろう。
3.私は自分の力でやっていくことができない。私には誰か頼りになる人が必要だ。
4.私は自分の望みを他人の要求に従属させなければならない。そうしなければ、私は見捨てられたり攻撃されるだろう。
5.人は私を傷つけ、攻撃し、利用するだろう。私は自分を守らなければならない。
6.私には自分を抑制したり律することは不可能だ。
7.私は自分の感情を制御しなければならない。さもなければ、何かひどいことが起こってしまうだろう。
8.私は悪い人間だ。罰せられて当然だ。
9.私の要求に応え、私を守り、私の面倒を見てくれる人など、誰もいない。”
—境界例とインターネット
Jun 30, 20091 note
“クレームなどの悪い報告は上司にしてはいけない。
必ず自分で処理する事。”
—あなたの会社の常識 (IT会社) 働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww
Jun 30, 2009
“パスワードはセキュリティ性を高め、忘れることがなくなるようにするため
1桁以外は禁止”
—あなたの会社の常識 (IT会社) 働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww
Jun 30, 2009
“・PCにはセキュリティ対策として、各自パスワードをかけておくように
 なお、パスワードは忘却時の対策として、社員番号にすること”
—あなたの会社の常識 (IT会社) 働くモノニュース : 人生VIP職人ブログwww
Jun 30, 2009
“あなたが病気とみなされるのは、幼女を連れ去ったり、人前で性器を露出したり、電車で痴漢をしたりと、人様に迷惑をかけた時点から。これはこれで明快な定義である。
 逆に、この新しい基準で考えると、今までは性倒錯に入らなかったものが性倒錯になってくる。たとえば「レイプ」。レイプは性的暴力の最たるものなわけで、新しい基準に従えば性倒錯である。”
—パラフィリア
Jun 30, 2009
“二次元の幼女が好きなあなたも、ハイヒールフェチのあなたも、女装趣味のあなたも、スカトロマニアのあなたも、病気ではない。もしあなたが自分の趣味嗜好を恥ずかしく思ったり、苦悩したりしているとしたら、それは社会があなたを差別して異常とみなしているせいだ。
 つまり、オタクは性倒錯ではない。”
—パラフィリア
Jun 30, 2009
“

最新のアメリカの診断基準であるDSM-IVでの「パラフィリア」の定義はこんな感じ。

基準A:少なくとも6ヶ月間にわたる、1)人間ではない対象物、2)自分自身または相手の苦痛または恥辱、または3)子どもまたは他の同意していない人に関する強烈な性的興奮の空想、性的衝動、または行為の反復。
基準B:行動、性的衝動、または空想は、臨床的に著しい苦痛、または社会的、職業的、または他の重要な領域の機能における障害を引き起こしている。

”
—パラフィリア
Jun 30, 2009
“この疑問に答える前に、性倒錯についての考え方の歴史をたどっておこう。
 まず、精神分析の祖であるフロイトは「乳幼児はみんな性倒錯者」と驚くべきことをいうのですね。幼児期には自己愛があったり糞尿愛があったりサディスティックな行動があったりとあらゆる種類の性倒錯を持っているのだけれど、だんだん成長して社会化されていくにつれ、それが抑圧されるのだ、という。で、正常な発達過程があるところで止まってしまったのが成人の性倒錯だというわけ。この考え方だと、スカトロマニアも同性愛者もみんな発達の遅れだ、ということになる。
 それに対して、やっぱり赤ん坊の便いじりとスカトロマニアは違うよ、と反論したのが「人間学派」と呼ばれる人たち。赤ん坊はきれいきたないがわからず便をいじるけれど、スカトロマニアはむしろ嫌悪すべきものだからこそ糞便を好むのだ、というのですね。このように、倒錯者には、規範や、自分や、相手を歪曲し貶めようとする破壊衝動がある、というのだ。相手の全人格に向かうやさしい愛情が障害され、性行動に破壊衝動が混入してしまっているのが、性倒錯の本質だ、と人間学派は主張するのである。
 で、その両方を批判したのが、1957年に『性的倒錯』という本を書いたメダルト・ボス。
 倒錯者は別に愛情が障害されてなんかいない。ときに破壊的に見えたとしてもそれは彼らの本質じゃない。彼らの愛情自体は普通の人とは変わりはないのだ。ただ、彼らは世界との関わり方がものすごく狭かったり硬かったりするので、どうしても周辺部にこだわってしまったり、自分や相手を覆う硬い殻を打破して真実の愛に到達するために暴力を使ったりするのだ”
—パラフィリア
Jun 30, 200911 notes
“現在の精神医学では、性倒錯のことを「パラフィリア(paraphilia)」と呼ぶことになっている。para-は「偏り」、philiaは「愛」という意味ですね。一見なんのことだかわからない病名になっているのは、「倒錯」という言葉の持つマイナスイメージや偏見を払拭してニュートラルな印象にするため。だからparaphiliaの日本語の定訳は「性嗜好異常」となっているけれど、ここは「パラフィリア」とカタカナで書くのが正しい。” —パラフィリア
Jun 30, 2009
“

A.他人の権利を無視し侵害する広範な様式で、15歳以来起こっており、以下のうち3つ(またはそれ以上)によって示される。

(1)法にかなう行動という点で社会的規範に適合しないこと。これは逮捕の原因になる行為を繰り返し行うことで示される。
(2)人をだます傾向。これは自分の利益や快楽のために嘘をつくこと、偽名を使うこと、または人をだますことを繰り返すことによって示される。
(3)衝動性または将来の計画をたてられないこと。
(4)易怒性および攻撃性。これは身体的な喧嘩または暴力を繰り返すことによって示される。
(5)自分または他人の安全を考えない向こう見ずさ。
(6)一貫して無責任であること。これは仕事を安定して続けられない、または経済的な義務を果たさない、ということを繰り返すことによって示される。
(7)良心の呵責の欠如。これは他人を傷つけたり、いじめたり、または他人のものを盗んだりしたことに無関心であったり、それを正当化したりすることによって示される。

B.その者は少なくとも18歳である。
C.15歳以前発症の行為障害の証拠がある。
D.反社会的な行為が起きるのは、精神分裂病や躁病エピソードの経過中のみではない。

”
—反社会性人格障害
Jun 30, 2009
“実際、性格の正常異常を定義するのは非常に難しい。価値判断は抜きにして統計的に正規分布の端っこを異常とみなすことにしようと思っても、そもそも性格をどうやって数量するんだ、という疑問があるし、それだと道徳心がない人も道徳心が強い人も同じように異常ということになってしまう。「人格障害」とされて医療の対象になるのは、正常からの逸脱のうち、マイナスの価値を持つ方だけなんだから、やっぱり社会的な価値判断なしには人格障害は定義できないことになってしまう。
 だいたい性格にかぎらず、統計的に異常を定義すること自体に無理があるのですね。「虫歯がある人」は統計的には日本人の大多数を占めるので正常になるけど、やはり病理学的には異常とみなすべきだろう。そこには「虫歯は人間にとって不都合な状態である」という価値判断がある。人間が関わってくる場合、なんらかの価値判断抜きには異常は定義できないのである。”
—人格障害
Jun 30, 2009
“だいたい性格にかぎらず、統計的に異常を定義すること自体に無理があるのですね。「虫歯がある人」は統計的には日本人の大多数を占めるので正常になるけど、やはり病理学的には異常とみなすべきだろう。そこには「虫歯は人間にとって不都合な状態である」という価値判断がある。人間が関わってくる場合、なんらかの価値判断抜きには異常は定義できないのである。” —人格障害
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“ソンディ・テストもあまり使われていないのだけど、なぜか一部の矯正施設関係ではいまだに使われているらしい” —ソンディ・テスト
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